

はじめに:『人間失格』のあらすじ
人間失格は、太宰治自身を強く投影した私小説だと言われている。
主人公・大庭葉蔵は、「道化」を演じることで人と関わりながらも、
最後まで社会や人間関係に馴染めず、酒や薬、女性関係に溺れ、破滅へと向かっていく。
物語は冒頭の、有名な一文から始まる。
「恥の多い人生を送ってきました。」
反省や謝罪というより、どこか自己陶酔すら感じさせるこの言葉が、読者を一気に引き込む。
葉蔵という人間への違和感

人間失格って少し前に映画もやってたよね。
小栗旬がハーレム状態だって噂で聞いた。


正直さ……人間失格の主人公の葉蔵って、
あんまり好きになれないところも多いんだよね。
モテるがゆえに女性関係がだらしないところとかさ。
葉蔵は人妻の家に転がり込み、いわば「紐」のような生活を送り、一緒に心中を図る。
その時は葉蔵だけ生き残るが、その後もかなり歳若い女性と共同生活を送るなど、
現代の感覚でも眉をひそめたくなる行動が多い。

それは正直「何やってんだよ」って感じだね。
モテるのは羨ましいけど、人を巻き込んで死のうとするのは許せない。

しかもさ、「恥の多い人生を送ってきました」って言いながら、
反省してるというより、自分に酔ってる感じがして…そこも気に入らないんだよ。

似たような感想を持ってる人は多いよね。
雰囲気やストーリー展開も暗くて、
メンタルが落ちてる時に読まない方が良いとか。
それでも、引き込まれてしまう理由
それなのに、不思議なことに読者は葉蔵から目を離せなくなる。
気に入らない。理解できない。
それでも、ページをめくる手が止まらない。

モテるだけでなくて、葉蔵には“才能”もあるんだよね。
絵や漫画の才能があって、本当は何かを生み出せる人だった。

そうなんだよ…。
逃げてばかりなのに、何も持っていない人じゃない。
共感できない部分も多いのに、なんだか代弁してもらってる気になる部分もあって、
不思議な魅力がある作品だと思う。
酒や薬に溺れ、真正面から向き合うことから逃げ続ける葉蔵。
その弱さは、決して他人事とは思えない。
馴染めない人の心を言語化してくれる物語

葉蔵って、人間関係の距離感がずっと下手だよね。
本音を出せないし、人と近づけない。
・人と違う部分を必死に押し殺す
・本当はネガティブなのに、明るく振る舞う
・距離を縮めるのが怖い
これらは、『どこか馴染めていない人』が抱えやすい感覚そのものだ。

自分もさ、上手く道化を演じることすら難しくて、
社会にちゃんと馴染めてないなって、ずっと思ってきたんだ。

ここら辺ってさ、あんまり考えすぎない方が良いと思うんだよね。
考えれば考えるほど暗い気持ちになったりして、
前向きになれなかったりするから、
楽しく過ごすことに全力を尽くした方がいいと思ってるよ。

どちらも間違いじゃないと思うよ。
考えないで楽しく過ごせたら1番良いんだろうし、
悩んでる人にとってはしっかり考えてみて、
落とし所を探すのも1つの手段なんじゃないかな。
でも馴染めてないように感じてても
周りからは全然そんなふうに見えてなかったり、
むしろ魅力的な人柄に見えてたりするもんだよ。

落ちていく人生への、説明できない引力
『人間失格』には、どこか「落ちぶれていく生活」への静かな魅力がある。
輝かしい成功ではなく、壊れていく儚さに心を掴まれる。

正直、心の底ではああいう生き方に惹かれてる部分もあるのかもしれない。
一歩間違ったら自分もこうなってしまうんじゃないかって思うんだ。

うん、そういう感情が湧くときがあってもおかしくなくて、
頑張れないくらい辛い時や、問題に直視できないときは
流されるままに落ちて行きたくなる気持ちもあるよね。
物語の中で、葉蔵はこんな言葉を残す。
「自分の不幸は拒否の能力のない者の不幸でした。
勧められて拒否すると、相手の心にも自分の心にも永遠に修繕し得ない
白々しいひび割れができるような恐怖に脅かされているのでした。
人間、失格。
もはや、自分は、完全に、人間で無くなりました。」
この感覚に、心を掴まれる人は少なくないはずだ。

人それぞれの幸せがあると思うよ。
でもね、落ちていったことを後悔する人は多いけど、
落ちなかったことを後悔する人はいないはず。
苦しみながらも、踏みとどまることを選んだからこそ、
見られる景色があると、私は信じたいな。
それに大切な友達が自暴自棄になったり、
堕落していったりするのは耐え難いものがあるよ。

そうだね。
心のどこかでは落ちていくのは良くないと分かっているんだ。
周りの人を悲しませたくないし、
なるべく自分を大切にして生きてみようと思う。
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