トルーマン・カポーティという人物と名言

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仕事でミスをして絶賛しんどい状態です。
考慮不足のために余計な作業を増やし、お客さんにも迷惑をかけてしまいました。
もう少し時間をかけて考えていれば防げたにもかかわらず、
忙しさことを理由に、ささっと片付けてしまったことが原因でした。


こういう時に帰りの電車でよくやるのが、名言を調べて何となく眺めて、
あれこれ考えるということです。
自分が直面することは他の人も直面してきたはずだし、
もしかしたら自分よりももっと過酷な状況だった人もいるかもしれないので、
そういう人達がどのように考えて、乗り越えたのかを調べることが多いです。


そうして名言を調べていたら、良いなと思う名言がありました。

失敗は、成功を引き立たせるための調味料だ。

トルーマン・カポーティ


アメリカの作家、トルーマン・カポーティの言葉です。
私は村上春樹の小説にカポーティの本が出てきたことで、
その存在を知り、「ティファニーで朝食を」だけ読んだことがありますが、
どんな人物なのかと、他の名言があるのか気になったのでまとめてみようと思います。

■トルーマン・カポーティの紹介


カポーティは1900年代の小説家です。
アメリカで生まれた彼は、子供の時に両親が離婚し、親戚の家を転々としながら育ちました。
あまり学校には行っていなかったようですが、他の子が習い事をやる中で
カポーティは小説を夢中になって書いていました。


同性愛小説も書いていて、本人もゲイであることは有名です。
セレブの仲間入りをしてからは華やかな生活を送っていたようです。
ドキュメンタリー映画も公開されています。(トルーマン・カポーティ 真実のテープ)


彼の作品では自伝的な小説や、セレブ世界などのノンフィクション小説があり、
読者の興味を引くような設定や展開で、多くの人に読まれています。
小説の特徴としても読者の情感をあおり、読み手の心を揺さぶるような印象があります。

■名言

失敗は、成功を引き立たせるための調味料だ。
Failure is the condiment that gives success its flavor.


「失敗は成功のもと」なんて言ったりしますが、
調味料という表現は秀逸だと思いました。
失敗に落ち込むことはない、という言葉はよくありますが、
そうは言っても避けられたものや、より痛みを感じるような失敗もあったりします。


そういった失敗は苦味になるのでしょうし、色んな失敗によって味が変わるとすれば、
成功するまでに経験した失敗によって、成功の味も変わってくるはずです。
もしかしたら失敗の仕方によっては、成功の味が薄くなってしまったり、
最高に味のある成功になったりするのかもしれません。

叶えられなかったいのりより、叶えられた祈りに対して、より多くの涙が流される。
More tears are shed over answered prayers than unanswered ones.


叶えられた祈りは脚光を浴びることが多いですが、
叶えられなかった祈りは確かに人目につかずに終わっていくことが多いです。
カポーティがどのような意図でこの言葉を発したのかは分かりませんが、
裏返せば叶わなかった時にも少ない涙は流されているのではないかと思います。


たとえ多くの涙でなくても、誰か一人でも叶わなかったことを泣いてくれていたら、
その涙はより強い気持ちがこもっているものですよね。
流される涙の多さよりも、どれだけ気持ちがこもっているかが大事ですし、
自分の周りの人の頑張りに対して寄り添いたくなりました。


そして、もしかしたらサインは見せてくれているのに、
自分が拾えていないだけの頑張りがあるのではないか気になりました。
人知れず一人で泣いている可能性もあるわけですよね。。

生きている限り、何ものかが待ち受けていることになる。たとえ悪いことでも、
そして悪いと知っているとしても何ができるだろう。生きるのを止めることなどできないのだ。
As long as you live, there’s always something waiting; and even if it’s bad,
and you know it’s bad, what can you do? You can’t stop living.


生きていれば何かは起きるわけで悪いことが起きることもあります。
どんなに頑張っていても災難に見舞われることもあり、
その悪いことも受け入れて生きていくしかありません。


どんなことが起きても自分の人生を彩るできことなので、
それを吸収して、人として大きくなっていくしかないです。
大事なのはその出来事をどのように昇華していくかではないでしょうか。


そして、思ったのは悪いことに対して対策をしておくことは難しいですが、
悪いことが起こっても受け入れられる土台というか、
心の大きさを持っておくことは意識しても良いかもしれません。
ただ、悪いことは重なったりするので、心が砕けてしまうこともあるかとは思いますが。

本当に誰かと仲がいいとしたら、友情はかなりのフルタイムの業務になる。
その時には本当の意味での友達ではなくなるから、
あまりに多くの友達を持つことはできない。
Friendship is a pretty full-time occupation if you really are friendly with somebody.
You can’t have too many fiends because then you’re just not really fiends.


日本語訳があまり良くないですが、本当の友情は片手間で成り立つものではなく、
多くの時間やエネルギーを費やす必要がある、ということだと思います。
もっと仲良くなりたい人がいるのに、今いる友達との時間ももっと欲しい、
と常々思っている私には考えさせられる言葉です。


もちろん短時間ですごく仲良くなれる友達もいますが、
多くの時間を共にした方が「本当の友達」に近づける気はします。
本来は自然と過ごす時間が多くなって、どんどん仲良くなっていくものですが、
少し疎遠になってしまったり、日々の生活が忙しく会えなくなってしまうと、
友情を育むのが難しくなります。


余計なことを考えすぎても仕方ないので、
まずは今仲良くしてくれる友達を大事にして、もっと仲良くなれるようにしていきたいです。

■最後に


「ティファニーで朝食を」を読んだ時に、正直なところストーリー展開は面白いと感じなかったのですが、
1文1文が特徴的で引きつけられたのを覚えています。
どんな人が書いているのか気になっていたので、今回調べられて良かったです。


思っていたよりも華やかな世界の人でしたが、
その生い立ちは複雑で、人格形成する過程も特殊だったのではないかと思います。


名言については天才小説家なだけあって、味のある名言が多かったように感じました。
「成功は失敗のもと」と言うと、失敗の上に成功があるようなイメージでしたが、
「失敗は成功の調味料」と言うと、失敗も大事な構成要素であることになります。
たくさん失敗してより味に深みのある成功を手に入れたいです。


しょうもない失敗やミスも多く、日々へこんでいますが、
気にする必要はないかもしれません。
小さな失敗はごく少量の調味料に過ぎないとすれば、
料理する時に調味料は適量入れる派なので、多少塩や砂糖が多くなっても誤差でしかないです。
積もれば山となってしまいますが。


へこむことも多いですが、気にし過ぎず目指すところに向かって、
一歩一歩進んでいきたいと思います。


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