ADHDの友達に話を聞いてみた

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■はじめに

前回の投稿でADHDがどんなものか調べたり、
思うことを書いてみたりしました。

前回の記事はこちらになります。

今回は、この記事を書こうと思ったきっかけになった友人Yに
ヒアリングをしてみました。
Yとは普段から仲良くしていて、一緒に旅行に行ってもストレスを感じないくらい仲が良いのですが、
それでもセンシティブな話題だけに、どんな話の展開になるのかドキドキでしたし、
ネガティブな気持ちを思い出させてしまうのではないか、という思いもあるなかで、
快く話してくれたことに感謝したいと思います。

内容としては、
・どういった流れで自分がADHDだと分かったのか
・ADHDだと診断された時の気持ち
・生活の中でどういう苦労があるのか
・普段気をつけていることはあるか
といったことを聞くつもりで会話していました。

■友人Yへのヒアリング

どるりー:早速だけど、自分がADHDかもと思ったきっかけは何だったの?
     学生の頃から、もしかしたらって思ってた?
     当時、Yと他の人と差は感じてなかったけど。

Y    :学生の時にはそこまで責任が伴わなくて、なんだかんだで結局はどうにかなるし、
     そこまで気にしてなかったかな。

     営業の仕事になってから、どうしても上手くできないみたいなことが増えてくるのよ。
     マルチタスクをこなさなくちゃいけなくて、管理しなきゃいけないことや
     やらなければいけないことが多い状況で、
     最初はただキャパオーバーみたいな感じだったけど、
     どうもそういうわけじゃなさそうだぞ、ってなってきて、
     周りの人が「もしかしたらそういうのも(ADHD)あるんじゃない?」
     って言ってくれて、心療内科行ってみた感じだよ。

     診てくれるところって意外と少なかったりするから、
     診断してもらえるところを探して行って、
     1年くらい様子をみた上で、徐々に診断してもらったよ。

Y    :次の予定のこと考えてても、目に見たものとか頭に浮かんだことがあると、
     そっちに行ってしまうし、
     浮かんだことを忘れないようにと思って、そっちに飛びついちゃって、
     元々考えていたことを忘れちゃうんだよね。。

     とにかく予定の時間を忘れちゃうのが怖いね。
     だからプライベートの予定を詰めないように意識しているよ。

     私生活では多少忘れたり、遅れるくらいでそんなに大丈夫だけど
     仕事だと厳しいねってなって、
     環境を変えてみるために転勤したりしたけど、
     最終的には職務が変わって、前よりは責任レベルが下がって、
     今はだいぶ落ち着いてるよ。

どるりー:営業が大変だったんだね。
     いくつかお客さんが持ちながら並行で、期限があって
     1人でやらないことが多そうだし。

Y    :直接的なものはADHDだったけど、
     転勤前後では、適応障害になっちゃって、
     そうすると体調にも大きな影響が出てきて、
     気圧の影響を受けて動けないレベルで調子が悪くなってしまったんだよね。
     また別のメンタルヘルスで適応障害の診断を出してもらったりしたよ。

どるりー :上手くできないことがストレスやプレッシャーになって、
     どんどん追い込まれてっちゃったのかな。

Y    :うん、上司の言うことも当時は結構キツく感じてた。
     今でこそ思うのは、フォローしてくれようとしていたんだろうなとは思うけど、
     当時はそんなふうには見れなかった、不思議なことに。


どるりー:自分でも上手くできないモヤモヤがあるなかで、
      周りからの対応もストレスだったんだね。

Y    :自分も自分の状態がよく分からないけど、
     周りも何で体調崩すのかが分からないと思われてる雰囲気を感じた。

      当時飲んでた薬は頭がスッキリするけど、
      いろんなことが考えられなくなってしまう副作用があったんだよね。
      何でこんなことやってるのか分からない感覚で、
      アイデンティティーを削がれた感覚になっちゃったから、薬はやめた

どるりー:診断された時はやっぱりそうかって感じだった?

Y    :自分で調べたりもした時に、当てはまることが多かったからね。
     重度ではなかっけど、診断されたことでその病名が逃げ道にはなって良かったかな。

どるりー :大人だと100人に2、3人いるから結構な確率ではあるよね。
       ADHDの人が変というよりは、そういう人もいるよねって感じだよね。

Y    :うん、病気というより特徴だと思ってる。

どるりー:そう思う。自分もADHDの診断チェックリストをやったが、
     結構当てはまったよ。だから程度の差だと思う。

     Yはボードゲームも好きで、結構強かったりするよね。
     ボードゲームは考えることも多いし、他の人の動きも意識しつつ、
     自分がやりたいことを考える系が多いよね。
     だから結構頭のメモリを使うじゃん。
     やっぱ仕事だとプレッシャーがあるのかね。

Y    :やっぱ自分の好きなことであったり、興味関心があることだったりじゃないと厳しいんだよな。

どるりー:普段の生活だとストレスはあまり感じていない?

Y    :そんなに感じていなくて、今は思い詰めないようにしながら、
難しいこともあるけど、心を軽く持てるようになったね。

どるりー:生活の中で気をつけてることある?
    さっきの予定を詰めないとか。

Y    :うん、予定を詰めない、一日予定は一個か2個とか
     優先順位をつけるのができないから、
     あとは寝る時間気にするとかかな。
     集中しちゃうと気づいたら深夜の遅い時間になってるから。
      それで体調がバランス崩すと、メンタルの方にも影響が出てきてしまうから。
     体調をなるべく崩さないようにするってのはあるね。
     この時間に寝ないといけないっていうのが大変だったりするんだよね。
     逆算して動くのが難しいんだよね。

どるりー:それだけ集中力があるってことだけどね。
     症状の中には集中もできないってのもあるらしいけど、やっぱそうなの?

Y    :分野によってあるし、今だってそこにある捨ててないゴミが目についたり笑
    目についたことが気になって、話が入ってこなかったりするし、
    自分で今何を話しているか意識していないと、
    話があっちこっち行ってしまったりするから、3人以上で話すのが苦手だったりする。
    2人だとこうやってゆっくり聞いてくれるし。。

どるりー :なるほど。
    ここまで聞いている限りだと、マイナスに捉えるとどんどんしんどくなりそうだね

Y    :それは絶対そうだね。マイナスな面だけではないなと
    良い方に捉えてった方が楽しい。というのは心がけている

どるりー:成功者でも結構多いもんね。
     まこなり社長とかもそうらしいし。
     仕事がやりたいことになっているから。。

Y    :好きなことが仕事になっていれば強いんだろうね。。

ーーーーヒアリング内容は終了ですーーーー

■聞いてみて感じたこと

・診断されたことによって少し気が楽になった、という部分は聞いた時は意外に感じました。
自分の状態がよく分からない不安の中で、正体不明のものではなく、
世の中にそこそこ知られたものだということが、
心を開き直らせることができたのかと思います。
自分もそうかもと思う人で、もやもやした不安を抱えている人は
病院やメンタルヘルスへ行くことを検討して見ると良いかもしれません。

・友人Yの症状は軽い方とはいえ、追い込まれている時は
適応障害を併発したり、ずっと体調がよくならなかったりと、
どんどん重くなっていってしまうこともあったそうです。
だから普段から体調が悪くならないように気をつけている、というのはなるほどなと感じました。
規則正しい生活を送り、自分で気を付けることを決めておくことが大事であることが
よく分かりました。

・あとはポジティブに捉えることが大事かつ、
好きなことを楽しむということがありました。
仕事は周囲からのプレッシャーがあるし、好きなことばかりできるわけではないですが、
その中でも楽しめるポイントがあると良いんだろうと思います。

■最後に

偶然だと思うのですが、直近でADHDに関する動画をあげている人が多い気がします。
いくつか紹介までにリンクを貼らせていただきます。

マコなり社長

高須幹弥(高須クリニック)

ミルクティー飲みたい

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